内容
縄文時代後・晩期の集落遺跡として有名な金沢市米泉遺跡からは、赤色の漆が塗られた土器や木製の櫛、石製の祭祀具などが出土しました。さらに、漆製作に関連するものとして漆液を貯めた土器や漆を漉したとみられる編布なども出土しており、これらの展示とともに縄文時代の漆文化を紹介します。
米泉遺跡は、北陸鉄道石川線 押野駅から北東300mの位置にあり、縄文時代後期・晩期、弥生時代中期、平安時代にかかる複合遺跡です。縄文時代は、複数の建物や河道が確認され河道からは、漆塗櫛やトチやクリなどの種皮が発見されました。調査を実施したのは30年以上前になりますが、現在においても手取川扇状地における縄文集落の調査は少ないため貴重な発掘事例です。
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