3月12日(日)に古代体験ミニ講座「鉄器づくり」を開催しました。午前・午後、あわせて21名の方が参加しました。
今回の講座では、鉄器の歴史を学んだ後、鉄釘を材料にして、ペーパーナイフの製作を行いました。
体験者は最初に、鉄器の歴史や作り方を学び、小松市の八日市地方遺跡で出土した「柄付き鉄製鉇」について、説明を受けました。
ガイダンスの後に行われた鍛冶体験では、炭火で鉄釘を赤くなるまで熱し、ハンマーで釘を叩いてナイフの形に整形しました。その後、砥石で外形を整え、刃付を行いました。最後に、柄に紐を巻き付け、それぞれのペーパーナイフを完成させました。
体験者の方からは、「鉄を叩いて形を作るのが楽しかった」、「思い通りの形に整えるのが難しかった」、「難しい鉄器づくりを行っていた昔の人はすごいと思った」などの感想が聞かれました。
今回の講座に参加した皆様、お疲れ様でした。
最後に、今回の講座で令和4年度の古代体験学習講座とミニ講座は全て終了となります。
石川県埋蔵文化財センターでは、来年度も様々な講座を用意していますので、興味のある方はぜひ、埋蔵文化財センターに遊びに来てください。