寺家遺跡の北側に隣接する柳田猫ノ目遺跡では、2015・2016年度に実施した、のと里山海道の拡幅に伴う発掘調査により、弥生時代~中世の集落域及び生産域が洪水砂等の堆積を挟み、最大4面の遺構面が重複している状況が明らかとなりました。
今年度は、3面の遺構面を対象として調査を行い、古代(奈良・平安時代)~中世(鎌倉・室町時代)の水田や畦畔、畝溝、水路状の溝、弥生時代の水路状の溝などの遺構を検出しています。水田面では、牛の足跡が多数みつかっています。また、古代の土師器や須恵器に墨で文字や記号が書かれた墨書土器が10点以上出土し、寺家遺跡との関連性が窺われます。
さらに下層でも遺構面を確認しており、来年度以降も調査は続く予定です。
遺跡名 | 柳田猫ノ目遺跡 (やないだねこのめいせき) |
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時代 | 縄文~中世 |