焼成部の床面付近で大量の瓦が出土し、その下で、瓦で小段を作った床面と黒色の灰が残る床面の2面を確認しました。また壁際に排水のための溝がめぐらされ、西壁際では瓦が溝の蓋として使用されてました。
今回は、7世紀後半の須恵器と瓦を生産した窯が良好な状態で見つかり、金沢市北部では初めての調査例となりました。出土した瓦の一部は、市内の広坂廃寺に類似品がありますが、大部分は、運ばれた場所が解っていません。まだ発見されていない古代寺院などの施設が周辺地域に存在していた可能性も考えられます。金沢市北部の古代を考える上で貴重な資料となりました。
↓金沢市観法寺ヤッタ遺跡・観法寺ジンヤマ窯跡発掘調査 現地説明会資料20181123
https://www.ishikawa-maibun.jp/wp-content/uploads/2018/11/kannpoujigensetsu.pdf
遺跡名 | 観法寺ジンヤマ窯跡 (かんぽうじじんやまかまあと) |
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時代 | 古墳~奈良 |