八日市川の右岸に位置する古墳時代前期の集落遺跡です。 今回の発掘調査では、竪穴建物12棟、掘立柱建物15棟以上(うち5棟は布掘建物)や川跡などが確認されました。竪穴建物からは鋳造が行われていたとみられる“炉”が発見され、銅鏃や鋳造関連遺物も出土しました。この時期の鋳造関連の炉としては、初の調査例となりました。
また、川跡からは水辺の祭祀を行ったとみられる、板で組んだ施設が出土したほか、川に隣接して板塀で囲まれた区画が存在することも確認されました。
これらの金属器生産や水辺の祭祀には、地域の首長が深く関わったとされ、隣接する弓波遺跡の玉生産や方形区画などと合わせ、この一帯が江沼の中心的な地域であったことが明らかになってきました。
遺跡名 | 八日市遺跡 (ようかいちいせき) |
---|---|
時代 | 古墳~奈良・平安 |