調査区の中央から南側にかけて確認した平安時代後期~室町時代後期の4層の遺構は、当時の「白山本宮」に関係した施設とみられます。建物の礎石、石列を伴う区画溝、敷石遺構、石段状の遺構などを、火災後の整地層や遺構面で確認したことは、文献史料から知られている白山本宮の火災や自然災害のたびに繰り返された社殿の再建などを裏付けるものです。
素焼きの皿「カワラケ」を中心に、白磁や青磁の碗・皿や花瓶(けびょう)、瀬戸焼の瓶子(へいし)、加賀焼、珠洲焼、越前焼の容器やすり鉢などが多量に出土しました。出土遺物の9割以上はカワラケで占められ、各整地層から多量に出土していることから、白山本宮ではカワラケを用いた祭事が長期間にわたり行われていたとみられます。
古宮遺跡 白山本宮 礎石建物 カワラケ
↓白山市古宮遺跡発掘調査現地説明会資料20181027
https://www.ishikawa-maibun.jp/wp-content/uploads/2018/10/furumiya20181027.pdf
遺跡名 | 古宮遺跡(ふるみやいせき) |
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時代 | 平安時代~中世 |